皆さまこんにちは。ファイブスターメカニックの松島です。
8月になり、本格的に 夏 になりました。
先日テレビで日傘の特集をしてましたが、もしかしたらお車にも暑さ対策をした方がいいかもしれません。

さて、こちらのR56、車検でお預かりし車を動かそうとしたら、
ポロリンと警告音とともにタコメーター内にリフトアップマークが・・・
エンジンがかからないどころか、IG-ONにもできなくなってしまいました・・・

お客様もたまにこのリフトアップマークを見ていたようなんですが、ついに壊れてしまったようです。
なにが壊れたかと言いますと、CASユニットです。
CASとはカー・アクセス・システムの略でしてその名の通り車両へのアクセスを制御しているものです。
このCASユニットが壊れると正しいカギを差しているのに車両側で一向に認識されず
車を動かすどころか、エンジンすらかかりません。
ものすごく簡単に例えるなら、正しいパスワードを入れているのにスマートフォンのロックが解除しない状態ですかね。
CASユニットが壊れてしまう主な原因は経年劣化かと思われますが、
夏場に多発する事から高温や熱も原因の一つと考えられます。
まず、このCASユニットが設置されている場所に少し問題がありまして、
高温になりやすいダッシュボードの中にあるんです。

写真中央、タコメーターの少し奥辺りにあります。
試しに直射日光の当たるダッシュボード上を温度計で測ってみると軽く50℃を上回っています!

ちなみにサービス工場は38℃でした。(毎日汗だくです)

余談ですが
ふとBMWの本社、ドイツのミュンヘンの8月上旬の最高気温を調べると20℃から高くても28℃くらいなんですね。
7月、8月の平均気温が約24℃みたいです。
日本の高温多湿はお車にも厳しいんでしょうか?
本題に戻りまして、高温によるCASユニットの故障を完全に防ぐことは難しいですが、
気になる方はサンシェードをしたり、日陰に駐車したほうがいいかもしれませんね。
部品交換はダッシュボードの上側を外しての作業となります。

今回は中古のCASユニットを使用して、内部データを移植し修理を行いました。
CASユニット交換もファイブスターへ!